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〜快適な空間を創る名古屋市緑区の工務店マンエイのリフォーム〜境界線の話
新築に限らずリフォームでもありえる、典型的なパターンをひとつ。古い宅地でよく起こる問題です。隣戸とは境界線を中心にまたいでブロック塀で仕切られている。このブロック塀が最近かなり劣化してきており、そろそろ補修しておかないと倒壊の危険が出てきた。そこでお隣へ行って補修の話しを持ち出した。
ところがこのお隣とは子供の世代になってから、その子供のピアノ練習の音の苦情以来ギクシャクしており今ではお互いに挨拶もしない。そこへ唐突にブロック塀の補修費用折半の話がくれば、お隣としても素直にはいかない気分だ。
「そんな話は親から聞いていない。」「やるならお宅の敷地内にお宅の費用でやってくれ。」と言う。しまいには「境界線の位置が本当はもっとお宅寄りで、今ある塀は位置が違う。折半するなら本来の位置までお宅の方へ下げてやりかえるべきだ。」とまで言う始末。しかしながら、当時の親たち関係者は誰もいない。
また、公図などの証拠書類も残されていない。唯一登記簿に敷地面積が記載されているのみであった。境界杭は昔話を思い出せば隣戸との合意により打ったらしいが、見たところ存在していない。さて、どうする。
そもそも境界の線引きは、隣同士の事なんだからお互いにOKならどーやって決めてもいいでしょ。というのが制度上の基本原則ですね。
ところが現実には世代が変われば関係も変わります。昔のように気楽に行き来するような風潮はなくなりつつあります。面倒な事はやめてとりあえずそっとしておくか…。そんな選択をされる方もいらっしゃるようですが、先送りは何の問題解決にもならず、次の世代に対して少々無責任だと思いますね。無理難題には論理的に対処するのが基本です。面積が分かっているのであればお互い敷地をその面積割合で按分して線引きするのが説得力があります。
ただし、これによってどちらかが相当に現状よりも削られるような事態となる場合は合意できません。よってこの場合は現状の位置で合意することになるでしょうね。根拠は取得時効により形式的にも実際的にも現状が正しいとみます。その上で折半となる訳ですが、私としては境界線を現状に確定した上で自分の敷地内に自費で好みのフェンスを設置しますね。先の通りこれからもお隣とは良い関係が得られるとは思えないからです。
また、人手に渡る可能性も考えれば例え今良好な関係であっても、やはり自己完結できる体制にしておくべきだと考えます。
よく、人の家のフェンスを使っている、などどフェンスを設置しないお隣に対して不満を漏らす方がいらっしゃいます。いいじゃないですか。使ってるって、布団をそこへ干す訳じゃあるまいし。大きな度量でいきましょう。それでも納得できない方は「使わしてやっているんだ。」と心の中で自己満足しましょう。
もし、自分か相手方なら、そういう心を知って、折に触れて手土産持参でご挨拶に伺ったりして気遣いをしましょう。そうすればそのうち言いにくい話題もすんなり冗談ぽくできる関係になれるのでは?
「ただでさえ狭いのだからこれ以上狭くなったらたまらん!!」と考えるのか。「今の狭い環境をもたらしている多くの責任は自分の甲斐性にある。」と考えられるのか。後者の方はたとえ狭くなっても家族の団欒は小さくなったりしない、狭くなった分大好きな娘とくっつけて嬉しい。そんな風に考えられる人でしょうね。子へ伝える事は何も物だけに限られませんね。
蛇足ですが、境界杭は勝手に抜くと刑法違反で処罰されます。外構工事などでたまーに工事業者が抜いてしまう事があります。うっかり抜けてしまったとしても、後でちゃんと適正な位置に戻しておいてくれればいいのですが、全く知らずに地中へ埋めてしまった。などいいかげんな現場もありえます。これは業者の瑕疵責任となります。瑕疵はその事に気がついた時から時効へのカウントダウンが始まります




