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2008年08月19日

家づくりレポート NO17 シロアリ対策その2

dscf2219  話が前後してしまいましたが、シロアリ対策のその2です。写真は玄関ポーチです。何が気づきましたか?

なかなか一般の方では分からないと思います。プロでも普通の施工とは違う事が分かってもその理由までは分からない方もいると思います。

それは、基礎とポーチの間に50mmの隙間を設けています。これがシロアリ対策として大切なんです。一般的には基礎にくっつけて一体化するように打ちます。完全に一体化できれば良いのです。しかし、まず出来ません。鉄筋でつなぎませんので、経年劣化で必ずここはクラックが入り隙間が開きます。これが問題。ここからシロアリが進入してきます。

シロアリ対策はリスクへの対応策ということに尽きます。

シロアリは必ず家に着くと心得る。問題は、早期発見、早期排除できるかどうか。

これからのシロアリ対策は一定の共存共栄に回帰する事ですね。

これを間違えると、薬剤で床下をベトベトにしてなお、床上1mまで薬剤塗布するという行為にでてしまいます。実際にそれが公庫の仕様のひとつですから恐ろしい。それでシックハウスになったら、その人が悪いとでも言うのでしょうか?おかしな話です。

シロアリは羽蟻となってどこからか飛んできて家に取り付く事もありましょうが、ほとんどは土中から基礎へたどり着き、そこから突き進んできます。基礎が切れていればそこから入ります。ですので、完全な一体化した底盤を持ったベタ基礎ならば、基礎内部からの侵入はありません。しかし、それでも配管周りの隙間をたどって入ってきます。他にもあります。

ポイントは次の2点です。

1)進入リスクを知って、対策を採る。

2)見える化対策。被害が大きくなる前に目視できる。施主が簡単に対応できること。

そのひとつの具体策が先の写真のポーチです。もちろんそれだけではありません。他にも色々と対策を打っています。当社で家づくりをされる方はそのノウハウの全てが投入されます。

dscf2546  左の写真は1階床の根太組み途中のものです。既に配管された後のものですね。この時点でお気付きと思いますが、木屑はもちろん、何一つゴミはありません。それは毎日現場を掃いて最後に掃除機で清掃しているからです。それでも外から風に乗ってチリや小さな砂などが入ってしまいます。特に今回は季節はずれに基礎工事中に長雨がつづき、周囲の粘土を拾ってしまい、内部にたくさん積もりました。それで多少粘土の色が付いていますが、ここまでしっかりと清掃できればほぼ無いのと同じです。もっともそれがあったとしても、砂ですから問題はありません。

やはりいけないのは木屑の類ですね。シロアリやカビの繁殖発生原因になります。何より、ゴミを残すその神経が家づくり全体にも投影されていくと言うものです。

皆様の家はどうですか?綺麗な床下は重要なサインですね。

少し話がそれましたが、シロアリ対策とはこうしたひとつひとつの積み重ねが大切なんです。それは決して難しいことではないのです。ですが、今の家づくりでそれを実践する事は非常に難しいことです。なぜならその道のプロが当たり前にやっている事ではないからです。知らないし、知ろうとしません。

その根底には、面倒からの開放、利便性=お客様満足=クレームゼロという図式です。これはこれで良いのです。ですが、それも行き過ぎると、シックハウスなどといった新しい問題が発生してくるのです。

もっと人間が謙虚になって、家をメンテナンスする姿勢を持っていれば良いのです。

もっとお話をしたいところですが、長くなりますのでこの話はここまで。次回はようやく上棟です。

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2008年08月10日

家づくりレポート NO16 基礎工事その4

dscf2285  基礎が完成です。高さは550mmあります。このくらいあると後々のメンテナンスが楽にできますよね。最近の住宅で完成後、床下が無い。あるいは潜れないタイプの基礎もありますが、あれは最悪ですね。色々と理想の考えがあるのでしょうが、シロアリが付いたら終わりです。相当の出費を覚悟しないといけません。もし、そんな基礎を採用されるのであればかなりのリスクがある事を知っておいた方が良いでしょう。

  (話を戻します)

もう、現場は外壁に入ってしまっています。なかなかレポートが書けません。最近現場に出ることが多くなり、こちらはサボりぎみです。建材屋さんから叱られました。(笑)お盆中にがんばって書きますので許してください。

さて、立ち上がりのポイントはなんといってもジャンカを作らない事。つまりベースとの一体化です。それと天端のレベルですね。これも打設中の施工管理しだいです。まずは打設前の準備として、ベースの接合面の研磨清掃です。ブラシで磨いてレイタンスなど除去しておきます。ベース同様バイブを入れて打ち込みますが、バイブを入れすぎるのもジャンカの元です。適当に切り上げてしっかりと叩きます。これによってコンクリート中の空気と遊離水を押し出していきます。

dscf2136  天端はこのようなレベリングモルタルで取って行きます。また、打設中は行きよくコンクリートを流し込んでいきますと、アンカーがずれてしまう事もあります。しっかりとチェックして直ぐに直していきたいですね。

ただ、色々と気を使っていてもどうしても多少の気泡やアンカーの倒れが出てしまいます。しかし、そうしたものは強度にはほとんど影響ありません。アンカーの倒れも受け金物の方で補正できますのでほとんど問題には当たりません。通常は1週間程度養生をみて脱型していきます。夏場は多少早くなっても良いのですが、最低でも3日は欲しいですね。この間散水してコンクリートが乾燥しないように常に気を使います。完水養生をしていきます。この間、コンクリートには大きな衝撃を与えてはいけません。クラックが入り、強度が劣化します。

dscf2226  脱型後は直ぐに検査してコンクリートの状態、アンカーやレベルを確認していきます。写真は基礎と土台の間にかます基礎パッキンと言われる物です。昔からありますが、長期保証時代を迎えて最近特に使われてきています。私が採用しているのは基礎パッキンを細切れにしないで、全面に敷設するタイプでより高い安定性と精度を確保します。

基礎パッキンの利点はあくまでコンクリートと土台を離して通気を確保する事にあります。これをもってシロアリ対策と言うのは間違っています。シロアリ対策は別の視点からしっかりと取って行かなければ駄目ですね。

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